​リゾートバイトは短期間でも稼ぐことが可能な業界ですが、いくつかのポイントを押さえる必要があります。基本的には派遣会社へ登録し希望の求人に応募することが一般的ですが、同じ職種でも条件や内容には大きな違いがあります。未経験者であっても事前に情報を知ることで自分に合った好条件の求人を選別することが可能です。近年のコロナ禍においてリゾートバイト業界は低迷を続けていた現状がありますが、徐々に回復の兆しを見せています。



リゾートバイトにおける給料事情



リゾートバイトは短期間でたくさん稼ぎたい人に向いていると言われていますが、全ての求人が時給が高いわけではありません。詳しく見ていきましょう。


平均時給や勤務時間はどの程度か

リゾートバイトの平均時給は1000円程度だといわれていますが、地域や職種によって違いがあるため求人内容を吟味することが大切です。派遣会社によっては条件を満たすことによって時給がアップする制度を設けているため、継続利用することでさらに稼ぐことも可能です。勤務時間については繁忙期・閑散期で全く変わる可能性がありますが、夏休みや年末年始シーズンなどであれば1日8時間働くことや、残業をお願いされることも考えられます。


2週間〜1ヶ月のバイトでいくら稼げるか

稼ぐことを目的にした場合、平均的な1000円の時給で募集している求人ではなく、高時給のものに応募することが望ましいでしょう。繁忙期であれば時給1200円〜1300円のリゾートバイトの募集も行なっており、残業代や深夜手当なども合わせれば2週間で15万円、1ヶ月で30万円以上を稼げます。


手渡しで給料をもらうことは難しいのか

派遣会社を通しての給料の受け取りは基本的に銀行振込ですが、リゾートバイト先で直接契約を結ぶ形をとるのであれば手渡しでもらえる可能性もあります。しかし多くの企業が銀行振込を採用している現状がありますので、もし手渡しが希望であれば事前に確認をとることが望ましいです。



リゾートバイトは月30万円稼ぐこともできる



参考:リゾバ生活.com


リゾートバイトでは1ヶ月の働きで月に30万円を稼ぐことも十分可能ですが、そのためには稼ぐためのポイントを押さえることが重要です。


派遣会社による時給の違いを調べる

同条件の求人募集内容だとしても、登録した派遣会社によって時給が違うことがあるため、複数を登録することによって時給を比較することが重要です。10円〜100円近く差が出ることもあるため、気になった求人があれば時給の違いがないか事前にリサーチを行うことで良い条件で働ける可能性が高まります。また時給だけではなく福利厚生や各種サポートなど、派遣会社によってそれぞれ内容は違うため、総合的に判断し選択するのも良いでしょう。


交通費・寮費・食事代の有無を確認する

求人内容によって交通費が全額支給されるところもあれば、一部のみ支給されるものもあります。リゾートバイトでは多くの場合、寮費や光熱費が無料ですが食事代については一部負担の場所もあれば、3食分全て無料のところもあります。時給以外に交通費・寮費・食事代など良い条件の求人を選択することで生活費をほとんどかけることなく稼げるのです。


繁忙期に集中して働く

繁忙期であれば高時給、長時間勤務といった稼ぐために条件の良いリゾートバイトが増えるため、短期間で大きく収入を得ることも可能です。職種や環境によっては残業代や深夜時給なども発生する可能性があるため、当初の予定より大幅に給料をもらえることも考えられます。逆に閑散期であれば予定していた勤務時間より早上がりを命じられるケースもあるでしょう。


求人情報を早めにチェックする

条件の良い求人はすぐに採用者が決まってしまい早々に無くなってしまうことが多いです。いくつかの求人情報のリサーチを重ねることで時給の相場や自分にとって好ましい内容なのか、ある程度判断できます。求人情報を早めにチェックできるよう、定期的に検索をしたり、派遣会社の担当者に相談をしましょう。



2021年のコロナ禍による事情と今後の可能性



コロナ禍によってリゾートバイト業界も大きな影響を受けました。その実態と今後の可能性について見ていきましょう。


参考:リゾバまじっく


緊急事態宣言によってリゾートバイトの募集は少なくなった

緊急事態宣言が発令された結果、接客業の多いリゾートバイト業界も大打撃を受けました。感染リスクを考慮した結果、求人数は少なくなり従業員同士での交流も限られたものとなったのです。特に外国人観光客誘致に向けたホテル業界の求人は激減し、リゾートバイトの求人数も過去最低のものになりました。

日本政府観光局(JNTO)の発表したデータによると2021年10 月における訪⽇外客数は22100人となっており、これは新型コロナウイルスが流行する以前の2019年と比較すると99.1%の減少です。


参考:日本政府観光局(JNTO)訪日外客数(2021 年 10 月推計値)より


企業の倒産や派遣切りなどが続出した

求人数が少なくなった背景には、リゾート地の観光客が大きく低迷したことが大きな原因で、多くの企業が倒産し派遣切りも相次ぎました。コロナ禍においても募集をしていたリゾートバイト先もありますが、派遣先が休業となる場合や、労働条件の見直しなど労働者側にとってもネガティブな面が目立つ結果となりました。


リゾートバイト業界は再び盛り上がる可能性が高い

新たな変異株も誕生していますが、日本における新型コロナウイルス感染者は減少していることから徐々にリゾートバイト業界は活性化する可能性が高いことがうかがえます。しかし海外では感染に対しての問題がいまだに収まらない現状を考えると、感染症対策は引き続き行われるものと予想されるでしょう。



リゾートバイトで稼ぐうえでの欠点



稼ぎやすいと言われるリゾートバイトも、働きかたや選択する求人によっては稼ぎにくくなるといった欠点も存在します。


短期では交通費が全額支給されない求人が多い

リゾートバイトにおいては1ヶ月以内の求人の場合は交通費が全額支給されないものもあります。特に1〜2週間程度の求人については一部のみ支給となる可能性も高くなるでしょう。また勤務期間が長くとも、北海道や沖縄など遠方の地域の場合は交通費支給の上限が決まっていることも多いです。リゾートバイトが短期間のみで交通費が自己負担になってしまうと、ほとんど稼げない可能性があるため注意しましょう。


閑散期などのオフシーズンは稼ぎにくい

観光客の多い繁忙期と違い閑散期では売上も少ないため、働く場所によっては時給が下がることや勤務時間の減少などに繋がることが考えられます。リゾートバイトで大きく稼ぐことが目的であれば年末年始や夏休み、冬休みなどの長期休暇を利用することが好ましいでしょう。しかしオフシーズンであっても寮費や光熱費は無料である場合がほとんどなので、自分の条件に見合った求人も見つかる可能性もあります。



短期リゾートバイトで稼ぐ際の注意点



次は短期のリゾートバイトで稼ぐための注意点を見ていきましょう。


繁忙期でないと稼ぎ難い

繁忙期であればリゾートバイト地の需要も高まり、時給や勤務時間も増えていくことが見込まれますが、逆にその他のシーズンの場合は需要が低く、稼ぐことは難しくなる可能性があります。繁忙期は大きく稼げる反面、毎日の激務による疲れやストレスなどに悩むこともあるでしょう。週に何時間程度働くことが可能か、初心者であれば無理のない勤務を検討することも重要です。


初心者でも可能な職種か事前に確認をする

一部の職種においてはある程度のスキルが必要とされる場合があります。旅館における仲居は常に笑顔を絶やさない接客スキルが重要視され、厨房における調理担当であれば包丁を使ったり、コンロの火を使ったり、ある程度の調理スキルが要求される勤務地もあるでしょう。スキー場のバイトであれば、スキーが滑れる必要があります。多くのリゾートバイトでは未経験歓迎となっている求人が多いため、特別なスキルがなくても可能である場合がほとんどです。もし心配であれば事前に派遣会社へ、初心者でも可能な職種か問い合わせてみましょう。


平均時給より高い仕事を選ぶ

短期のリゾートバイトで稼ぐには時給の高い仕事を選ぶことが重要ですが、地域や職種によって平均時給が違うので事前にリサーチが必要です。時給だけでなく勤務時間についても考慮し、長時間働けるところや残業ありの仕事場を選ぶのも良いでしょう。



まとめ


リゾートバイトは短期間でも稼げますが、働く地域や時給、勤務時間など様々な点を考慮し仕事場を選ぶ必要があります。条件の良いものは希望者が殺到する可能性がありますが、自分に合った条件の求人に応募することが大切です。時給だけではなく福利厚生やその他のサポートなどを踏まえ総合的に判断できればリゾートバイト選びに失敗する可能性は低くなるでしょう。初心者でも稼げることが大きな利点ですが、基本的には繁忙期に働く必要があるため、未経験であれば無理のない勤務時間にすることが望ましいでしょう。​



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