鎌倉駅東口を出て徒歩4分。鶴岡八幡宮に通じる参道である若宮大路にある「鎌倉市農協連即売所」は通称「レンバイ」と呼ばれる野菜の直売所です。鎌倉市内と横浜市長尾台町の農家さんが、自分たちで生産した農作物を自ら販売しています。またこのレンバイが昨今注目されている「鎌倉野菜」の発祥の地と言われています。

地元鎌倉のシェフをはじめ東京の有名店でも御用達の美味しくて色鮮やかな鎌倉野菜を新鮮な直売所でGETしてみましょう!



鎌倉市農協連即売所(レンバイ)とは?




レンバイは昭和3年に発足した大変歴史のある直売所です。外国人牧師から「ヨーロッパでは農家が自分で生産した野菜などを決めた日に決めた場所で直接消費者に売っている」という話を聞いた鎌倉の農家さんたちがそれを真似したことから始めたと言われています。

「日本初のヨーロッパ式マルシェ」と言っても過言ではないでしょう。

レンバイは毎日同じ農家さんが出店しているわけではなくレンバイ加入農家が1班~4班に分かれており、班ごと日替わりに出店しています。

1日の出店数は5~7軒ほど。どの班がいつの出店なのかは公式HPに出店カレンダーがあるので、そちらで確認ができます。


鎌倉市農協連即売所公式HP 出店日カレンダー



レンバイの営業時間は?

営業は年末年始を除く毎日、朝8時~日没17時くらいまで。野菜がなくなったら終了です。朝8時から10時くらいが1番活気もあり、賑わっています。

午後になると品薄になってくるので、やはり午前中に行くのがベスト!

もちろん飲食店等の業者さんだけでなく私たち一般客も気軽に入れますよ。



色鮮やか!濃厚おいしい!鎌倉野菜とは?



鎌倉野菜とはその名のとおり、鎌倉近郊の畑で栽培されている野菜のことです。

三方を山に囲まれ、また海も近い鎌倉の地形は、ミネラル成分を多量に含む肥沃な土壌を持っています。そんな肥沃な大地で育った野菜は他に類を見ない圧倒的な味の濃さが特徴です。

東京の有名店のシェフも鎌倉野菜に惚れ込み、この鎌倉のレンバイに新鮮な野菜を買い付けに来ています。

季節の野菜を始め、西洋野菜やハーブなどスーパーではなかなか見られない野菜も多く、その品種の多様さも鎌倉野菜の魅力の一つです。

ご当地野菜として有名なのは京野菜ですが、近年では京野菜と並ぶブランド野菜として鎌倉野菜の認知度も広まっています。



珍しい野菜もたくさん!鎌倉野菜を買おう

売られている野菜はどれも新鮮な地元産鎌倉野菜ばかり!見慣れない珍しい野菜も多いため、どんな味がするのか、どうやって料理していただくのかわからない野菜も多々あります…。しかし!そんなときこそ売っていらっしゃる農家さんに聞いてみましょう!

どんな味がするのか、どんな食べ方がおすすめなのか親切に教えてくれます。

作り手と直にやり取りできるとことが直売所ならではの魅力ですよね。

ざっと見渡し他だけでも以下の珍しいお野菜がありました。


ルッコラ・赤からし菜・赤水菜・スイスチャード・エンダイブ・ハンサムフリル・ブラックラディッシュ・赤かぶ・紫ケール・サラダケール・ゴールデンビーツ・マーブルビーツ・紅くるり大根・ワサビ菜・イタリアンタンポポ などなど


どの野菜も1束200円ほどで売られていました。

鎌倉野菜というブランド野菜なのに気軽に手の届くお手頃金額で嬉しいですね。

また上記の野菜のほとんどが生でそのままサラダで食べることが可能です。私は苦みのある味はあまり得意ではないので、売り手の農家さんにクセの少ない種類を教えていただき、実際に「マーブルビーツ」「スイスチャード」「赤水菜」を購入!




帰宅後には、さっそくその3種の鎌倉野菜の上に生ハムとポーチドエッグをのせたサラダを作りました。

赤かぶのような見た目のマーブルビーツは切るとこんなに美しいマーブル模様になっています♪




ビーツは基本的には火を入れるお野菜ですが、マーブルビーツは薄切りにして生でも食べられると教えていただいたのでこんなに綺麗なサラダが作れちゃいました。濃厚な鎌倉野菜の味が口いっぱいにひろがる本当においしいサラダ!今度は違う種類の鎌倉野菜もまた買ってみたいです!

何度行っても楽しめるレンバイ、鎌倉を訪れる際には必ず寄りたいスポットです。



野菜だけじゃない!迷路のような小道にあるカワイイお店



野菜を売っている広いエリアの先に小さな小道があります。

そちらに歩いていくと……なんとまたそこは野菜の直売所とは少し違った雰囲気のエリア。こじんまりしたカワイイお店がいくつも出店されていてとてもワクワクするエリアです。

そのエリアからいくつかのお店をご紹介します。



「ヨリドコロ」

江ノ電を眺めながら絶品干物が味わえる稲村ヶ崎のカフェ「ヨリドコロ」が、干物テイクアウト専門店としてレンバイ市場に出店しています。



全国津々浦々からセレクトした新鮮で肉厚、脂ののった大ぶりな干物たちがショーケースに並びます。またレジ横には魚のすり身を使ったむっちり大きな練り物も。

地方発送もしてくれるので旅の思い出に自宅に送り、後日旅を思い出しながら干物をいただくのも素敵ですね。



 「パラダイス アレイ ブレッドカンパニー」

レトロな雰囲気のあるパン屋さんです。一見するとパン屋さんというよりはおしゃれな雑貨屋のような印象です。




ハード系のパンが得意な個性派ベーカリー。




ピザやフォッカチャ等のおかず系パンもあるので朝早くからレンバイをめぐって小腹が空いた…なんてときにはぴったりかも。 

 店内はちょっとしたカフェとなっていてイートインも可能ですのでパンをつまみながらの一休みにもってこいです。



「DAILY by LONG TRACK FOODS」

小道の突き当りには白とナチュラルなウッド調のシンプルでカワイイお店が。

オシャレなキッチン雑貨や、こだわりのデリなどの食料品を販売しています。




中でも季節の野菜を気軽に楽しむオリジナルのピクルスはお店の看板商品でリピーターのお客様が絶えないお品。様々な食材があっさりとした味付けのピクルスになっています!食べ終わった後のつけ汁もトマトを加えてガスパチョにすると良いそうです。




他にもナッツたっぷりのクッキーやパウンドケーキ、季節の果物を使ったジュースやジャム、料理の味を一段上げる調味料などなど、地元のファンも多い美味しくて健康的なものばかりが揃っています。




お店の前にはシンプルなかわいいロゴの入ったレトロなアイスクリームボックスが!中にはおいしそうなたくさんの種類のアイスクリームが入っています。

鎌倉・腰越に店舗を構える「イグル氷菓」のアイスキャンディがここで買えちゃいます。

この日はいちごミルクとマンゴーミルクでした。また、隣にはカレーの冷凍販売もありました。


地元のおいしい「食」が集まるレンバイ

外観はかなり古めかしい印象の市場ですが、いざ中へ入ってみると、鎌倉の「食」が集まるパラダイスのような場所「レンバイ」。

鎌倉の食の要と言っても過言ではないレンバイで楽しいお買い物をしてみてくださいね。



■ 鎌倉市農協連即売所(鎌倉中央食品市場)通称:レンバイ


住所

神奈川県鎌倉市小町1-13-10


電話番号

0467-44-3851


営業時間

8:00-日没(野菜が無くなるまで)


定休日

無休(年末年始は除く)


アクセス

JR線・江ノ島電鉄鎌倉駅東口より徒歩4分



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