地域にある横のつながりを活かしワークショップやマルシェを開催


田んぼや森の風景が続く道を抜けると可愛らしいお庭と小屋が見えてきます。

今回紹介するアトリエ&ガーデン「Broom香房」は、2015年の5月に千葉県いすみ市でオープンしました。ガーデンで栽培されたハーブを使ったワークショップや、地域のお店と共同したマルシェを定期的に開催しています。また、アトリエには自家製ハーブティーやフレグランススプレーといったオリジナルグッズをはじめ、地域の方が作ったハーブをモチーフとしたクラフトグッズも販売されています。


店主の東山さんは9年ほど前に神奈川県からいすみへと移住されました。神奈川で暮らしている頃から古民家でハーブガーデンやアトリエの活動をされていた東山さん。もう少し広いガーデンを作って伸び伸びしたいと感じるようになってきたタイミングで、移住先を探したといいます。


「移住を考え始めた当時、私はすごく忙しくて移住のことは主人に全てお任せでした。いすみ以外にも暖かくて海も山も近いところを探していたんですが、千葉県の外房が良さそうだったようです。さらに、庭を作ろうと考えた時に周りに家がない場所が良かったんです。水辺の景色や斜傾がピッタリでこちらに決めました」 



いすみに移住を決めてから2年間は、以前住んでいた神奈川から月に1度通って、ハーブガーデン作りをされています。ワークショップを開催する場所やアトリエとして使用されている小屋も全て、東山さんとご主人で作ったといいます。小屋の窓枠やガラスは閉鎖するキャンプ場からもらってきたものを再利用しているそうです。


現在では、ワークショップやマルシェが定期的に開催され、地域の癒しスポットとなっているBroom香房。移住当初、東山さんには知り合いが1人もいない状況でした。


「移住してから1年くらいは知り合いもいませんし、神奈川でやっていたようなワークショップを開こうにもまだ建物ができていなかったので、自分がどんどん外に繰り出してイベントにも積極的に参加していました。そうして段々といろんな方と知り合いになっていきました」


いすみでの初めてのワークショップは、東山さんのSNSでの発信がきっかけで、市内にあるカフェの方から「ワークショップを一緒にやらないか」と声をかけてもらったのがきっかけだといいます。


「初めてのワークショップ開催から知り合いが増えて、いろんな方にお声がけをして、マルシェを開くようになったんです。その頃はまだ、以前住んでいた神奈川にもワークショップをしに通っていたので、神奈川の方にも出店していただいて、千葉と神奈川の合同マルシェなんかもやってたんですよ」



地域のさまざまな人とコラボをして、これまでに多くのワークショップやマルシェが開催されてきました。何かやりたいことがあっていすみ市に移住される方も多いので、地域の方との横のつながりが強いといいます。


「地域の方とはよく『今度一緒に組んでやってみよう』という話になります。いすみには美味しいものや素敵なクラフトを作れる人が本当にたくさんいるんです」 


Broom香房ではこれまでに、オリーブオイルソムリエの方とコラボして、ハーブをオリーブオイルに漬け込むハーブオイル作りのワークショップや、創作和菓子を作る方とのコラボでキレイな水羊羹の中にハーブを入れて作ったりもしたといいます。



無農薬栽培にこだわったBroom香房のハーブ 


東山さんとハーブの出会いは、広島県のイベント会社で働いていた頃でした。ハーブの展示会イベントの企画に携わることになり、そこからハーブに興味を持ち始めたといいます。その後、結婚を機に神奈川に移ったあとは、お花屋さんで働いたり、東京・多摩市の植物園で勉強をしたりと本格的に学び始めていったそうです。


「植物園には、ハーブに精通したおじいさん先生がいて、その方のお話が本当に面白かったんです。そこからどんどんハーブの魅力にハマってしまいましたね。今でもその先生が手書きで書かれたレジュメは私にとって宝物で、大切にファイルしてあります」 



そんな東山さんが栽培するBroom香房のハーブについて伺うと、無農薬栽培にこだわっていると答えてくださいました。


「ハーブは直接口にしたり、化粧水に使用したりするので、人の体に入っていくものとして無農薬にこだわっています。あまり肥料もやらず、なるべく自然な状態に近い栽培をしているんです。肥料を使うとしても堆肥(たいひ)のみにしています。いすみは、無農薬のお米のもみ殻や竹炭チップなど自然由来のものが手に入りやすいので助かっているんです」


こだわりを持ってハーブ作りをされている東山さん。ハーブの魅力を伺うと以下のように答えてくださいました。



「なんで私もこんなにハマってるのかなって思ってます(笑) ハーブって香りに癒されるし、お花も可憐で可愛いですよね。現代では心と体のバランスを崩される方も多いですが、ハーブはそういう方にとってもすごく助けになってくれると思ってるんです。しかもお料理に使えたり、化粧水なんかも作れたりと暮らしの中ですごく使い勝手がいいんですよね」


東山さんはメディカルハーブのワークショップもやられていますが、普段は気軽に自分の暮らしの中で取り入れられるようなワークショップを開くことが多いといいます。ハーブやお花好きな方々はワークショップを通してすぐに仲良くなられるそうで、Broom香房ではハーブや植物を通したコミュニティが形成されています。



自分の心を癒したり解き放ったりしてあげたい方はぜひいらしてください 

東山さんはInstagramやFacebook、YouTubeなどSNSでの発信にも力を入れています。YouTubeでの発信は2年ほど前から始められ、そのきっかけはコロナ禍でした。


「コロナ禍の最初のゴールデンウィークってほんとにどこにも出られなかったですよね。だから庭仕事がすっごく捗ったんですよ(笑) でも状況が状況なので、せっかくキレイなお花やハーブが咲いているのに誰も呼べないじゃないですか。それならこちらから動画で発信してみようと思って」


最初は、自分にできるか自信がなかったという東山さん。地域の詳しい方に手伝ってもらい、今でも自分でできる範囲で動画を作られています。YouTubeや他のSNSをみて、千葉の遠方の地域や、東京、神奈川などから足を運んでくださるお客様もいらっしゃるとのこと。 



今後のBroom香房の展望について伺うと、「展望ってほどのものはないんですけどね......」と照れ笑いしながら少しずつ楽しそうな計画を教えてくださいました。


「丘の上の畑にはカモミールがいっぱい咲いていて、花摘みができるようになっているんです。今後、ファームキッチンみたいなのができたら素敵だな、なんて思ってます。みんなで摘んだハーブを使ってアウトドア料理を楽しむといった感じで」 



また、引き続きガーデンに来てくださった方に「癒された」「いい時間を過ごせた」と感じていただけるよう、今後も変わらずやっていきたいと語ってくださいました。地域の様々な方とコラボをして大人も子供も楽しめるマルシェやワークショップも引き続きやっていかれるとのことです。


「少しゆったりとした空気や自然を味わいたい、自分の心を癒したり解き放ったりしてあげたい方にはおすすめのヒーリングガーデンです。ガーデンの目の前の池にはたくさん水鳥がいますし、ハーブを摘むこともできるので自然と触れられます。ぜひお待ちしております」と最後にメッセージをくださいました。 



■ Flower & Herb Broom香房 Garden & アトリエShop


ホームページ

http://www.broomkoubou.com

  

住所

〒299-4615

千葉県いすみ市岬町井沢1557番地


電話番号

0470-62-5708


営業時間

11:00-夕暮れまで


営業日

毎週木・金・土曜日、ときどき日曜日 

(イベントや出張講座などで変動もあります。 最新情報はSNSでチエックしてください)

  

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Instagram 

@hybroom


 YouTube

「Broomチャンネルハーブの玉手箱」

https://www.youtube.com/channel/UCdLdw7e6xLPyKL82FfkP9uQ



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