「歌手・ダンサーの三浦大知さんにあこがれて、歌って踊れる歌手になりたいと思ったからです」


ダンスを始めたきっかけを聞くと、凛々しい表情でそう答えてくれました。


関龍馬さんは保育園の年長の頃にダンスに興味を持ち、11歳の現在まで、その時々、様々な形でのレッスンを重ねてきています。新潟県南魚沼市の在住で地方ながらもオンラインレッスンで上達を続け、ダンスを楽しんでいる龍馬さん。


そして、練習やイベントに帯同し、龍馬さんを温かく見守るのはお父さんの正隆さん、お母さんの多恵子さん、妹の翼咲さんです。


今回は龍馬さんの練習にお邪魔し、龍馬さんが抱いているダンスの魅力、さらに将来の目標を伺いました。また、ダンスの虜となり夢中になる姿をどう感じているのか、ご両親の想いも併せて紹介したいと思います。


屋外のステージでダンスを披露する龍馬さん



レッスンでは無邪気な表情の中にも真剣さがみなぎる 

このお話を伺った当日も、地域にある市民ホールの一室を借りての練習日でした。練習を始める前まで、龍馬さんは翼咲さんとともに、室内を駆け回ったり、楽しそうにおしゃべりしたりするなど、兄妹での仲の良い様子がみられました。


その後、正隆さんがスピーカーなど持ち込んだオーディオ機器のセットアップを終えると、音楽をかけ自主練習がスタート。


龍馬さんが日頃から練習を行っているのは、軽快な音楽にのって身体の隅々まで動かし表現するリズムダンスです。大きな鏡を前にしながら、スピーディーな曲に合わせ小刻みなステップを披露。キレのある動きとともに、全身からしなやかさも感じられました。


傍らには正隆さん、多恵子さん、翼咲さんが視線を送り、練習の初めは前回までのおさらいとして、一つ一つの動きや短いパートを繰り返します。時折、ご両親からは「もっと膝や腰を柔らかく」と言葉が飛ぶなど、練習開始とともに室内は和やかながらも緊張感も入り混じった雰囲気に。


驚いたのは、練習前までは笑顔が絶えなかった龍馬さんが、鏡の前に立った途端に凛々しい顔つきに変わったことです。スイッチが切り替わった瞬間の表情には、練習に挑む真剣さと、上達への意欲が滲み出ていました。


20分程自主練習の時間を過ごすと、その後は​​龍馬さんが普段より指導を受けている「PURI(プリ)」先生とのオンラインレッスンがスタート。PURIさんは、龍馬さんが憧れている三浦大知さんの他、著名なアーティストのバックダンサーや振り付けを数多く担当してきているダンス講師です。


オンラインダンスレッスン「PURIOROOM」を運営していて、龍馬さんもPURIOROOMの生徒の一人であり、この日もPCモニターを通してのレッスンが行われました。


市民ホールの一室を借り切っての練習



ダンスを通じての成長を日々感じているご両親の想い

仮面ライダーのテレビ番組をきっかけに、​​三浦大知さんの曲に出会い、そこからダンスに興味を持ったという龍馬さん。どんなところに魅力を感じるかという問いかけには「ステージに立つと楽しい」と元気な声で答えています。 ​​​​


​また、ダンスを続けて来て嬉しかったことの一つとして、以前、新型コロナウイルスに罹って体調を崩した際に「PURIOROOMの(先生やダンス仲間の)みんなが励ましの声をかけてくれて、気遣ってくれました」と振り返ります。レッスンの遅れが出ないようダンスの動画も送ってきてくれたそうで、PURIOROOMの皆さんからのサポートにも、感謝の想いでいっぱいだったそうです。


龍馬さんはこれまで何度もイベントでのステージを経験してきており、現在では観客の前でダンスを披露することが自信に繋がっていると語ります。その一方で「ステージの出番を待っているときは緊張で手や足が震える」との感想も。


お父さんの正隆さんに龍馬さんのダンスの印象を聞くと「技術的には決して長けてはいないと思う」と意外ともとれる言葉も聞かれましたが「パッション、情熱はすごいですね。エリートではないけど泥臭く上達していると思います」と語ります。


毎月、ご両親はSNS上に龍馬さんのダンスの動画をアップしており、多くの称賛のコメントが寄せられているとも教えてくれました。そのことからも、龍馬さんの継続する意識など取り組みへの姿勢を、正隆さんは特に感心している様子です。


レッスン中には「龍馬、ちゃんと聞きなさい」と叱咤の声などをかけていたお母さんの多恵子さんにも、ダンスを通じての龍馬さんの成長ぶりを伺うと、振り付けをすぐに覚えられることなどを挙げ「集中力の高さを感じる」。それとともに「楽しめたり夢中になれたりすることがあるのは素晴らしいことで、それがあるうちは続けさせてあげたい」と想いを語ってくださいました。


「お兄ちゃんはかっこいい」

ご両親と一緒にレッスンに視線を送っていた3歳下の妹の翼咲さんも、龍馬さんのダンス活動を支える存在であり、熱烈なファンの一人です。 


一つ一つの動きを自身でチェック、先生からの指導はモニターを通して



都内のスタジオでのレッスンにも参加、繋がりも実感

レッスン中、モニターからはPURI先生がオンラインで繋がっている生徒さんに向け、頻繁に声をかけてくれます。


「リラックスしてくださいね」

「大丈夫ですか?もう一回、やります」


またPURI先生は、生徒さんたちからのチャットでの質問にも答え、「ウェーブ」や「スライド」といった一つ一つの動作を丁寧に説明しながらレッスンは続きます。 


龍馬さんもあこがれるPURI先生ご本人(写真出典:PURI先生提供)


モニターに映る先生の説明に耳を傾け、熱心に視線を送りながら、動きをそのまま自分自身で表現しようとする龍馬さんの表情には真剣さがみなぎります。その中でも楽しんでいる様子も見られ、レッスンを通じて終始、躍動感あふれるステップを披露していました。


龍馬さんはこの日のようなオンラインでのレッスンの他、都内のダンススタジオで開催されるPURIOROOMのワークショップにも定期的に参加しています。


そこでは、先生から直接指導してもらうことはもちろん、全国各地から集まった受講生の皆さんとも顔を合わせてコミュニケーションをとれるなど、ご両親共々、その場に足を運ぶことが大きな刺激になっていると言います。


多恵子さんはこの「オフライン」のレッスンも龍馬さんにとっても成長の機会であることはもちろん、ご自身にとっても多くの出会いが得られた貴重な時間であると語っています。


「ワークショップに参加した時、一緒に頑張っている大勢の親御さんやお子さんにも知り合うことができました。その後もSNSでもやり取りしていて、そういったPURI先生を通して人の輪という、つながりができたことが嬉しいです」


日頃の練習やイベントでは「撮影担当」も担う正隆さん。ダンスに興味を持ち続ける龍馬さんの今後については「今は小学校5年生であり、自由にやりたいことに夢中になってくれればいい。また、受験生になった時などには違った感情になるかもしれないけど、いくつになってものびのびと、元気でいてくれれば」と愛情の込もった言葉で、未来のイメージを語ってくださいました。 


PURI先生と一緒に



いくつもの夢を描く龍馬さん「先生に近づきたい。有名なバックダンサーになりたい」

「龍馬が三浦大知さんのことを教えてくれたことで、家族4人でライブにも行きました」


ご両親からはそんなエピソードも聞くことができた今回のインタビュー。龍馬さんがダンスに興味を持ったことをきっかけに、ご家族はさまざまなイベントにも足を運ぶこととなったようです。


龍馬さんは6月に開催された「南魚沼市芸能フェスティバル」に参加、大勢の観客を前にし、およそ5分間、単独でのダンスを披露。この日もステージ上で軽やかに、そしてダイナミックな動きも織り交ぜ、日頃の練習の成果を存分に発揮しています。


躍り終えた直後は客席から大きな拍手が送られ、さらにSNSでの動画アップ後はコメント欄にも数多く、龍馬さんを称えるコメントが書き込まれていました。


6月に参加したイベント ステージ上で躍動する龍馬さん


インタビューの最後には、龍馬さん自身の将来の夢を伺っています。澄んだ瞳で龍馬さんは答えてくれました。

「優しく、上手に教えてくれる、PURI先生に近づきたい。有名なバックダンサーになってみたい」


その言葉からも、レッスンを行いイベントのステージに立つなどのダンスに没頭する日々が、楽しく、充実している様子が伝わってきます。


さらに、夢は他にもあるようです。龍馬さんは続けます。


「踊れる医者になりたい」

ニュースで世の中が医者不足であることを知り、将来、医者になることも夢の1つであるとのこと。


大好きなダンスで上達を目指す龍馬さんは愛情豊かなご家族に支えられ、これからも自身が思い描く数えきれないほどの夢を実現していってくれることでしょう。




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@ryoma_niigata